FC3S プーリー交換

2023/06/13

FC3S 全プーリー交換、Fr.カバーオイルシール交換、ACVオーバーホール 等承りました。

 

プーリー交換で一番の難関となるのが、エキセンのドライブプーリーとプーリボスは必ずセットで交換しなければいけないので(タイミングがずれるため)プーリーボルトを外さないと交換できないことです。

まず プーリーボルトを外すには エキセンの回り止めをしないと緩めることが出来ません。

そこで作ったのがこちらのSST

分かる人には分かると思いますが、マツダ純正の あるSSTを FCでも使えるよう ちょっと加工してみました。

回り止めをする際によく見られるのは T/M下側からフライホイール部にレバーや大きめのドライバーなどをつっこみ固定する方法ですが、キズつけたり壊してしまうリスクが高いので うちではやりません。

それにけっこうなトルクでしまっているので 緩まない可能性も大です。

セルモーターを外したところにフライホイールとSSTのギヤ部を噛ませ ボルトナットで取り付け、これでガッチリ固定され準備OKです。

そしてもう1つの難関 Fr.カバーのオイルシール交換です。

ボルトを緩め プラハン等で叩いてプーリーボスを外したり、オイルシールを叩き入れたりすると その衝撃でスラストプレート内にあるニードルベアリングがズレてしまう可能性があるので ここは慎重に作業していきます。

もしニードルベアリングがズレてしまい スペーサーに噛みこむようなことになったら、簡単には元の位置には戻せず 最悪はエンジンを下ろして組み直すことになってしまいます。

それだけは避けたいので 確実に作業できるよう プーリーボスを慎重に外したら、すぐにダミーのプーリーボスとボルトで中のベアリングが動かないように固定します。

ちなみにこのダミーのボスとボルトは自作ですblush

これでオイルシールをいくら叩き入れても大丈夫 安心して作業できます。

あとはダミーを慎重に外し プーリーボス交換、ボルトの締め付けまで全て慎重に作業していきます。

それから 今回は全部のプーリー交換でしたが すでにP/Sのアイドルプーリーは生産不可となっておりました。(画像上部 右から2番め)

FCはプーリーとベルトだらけでお互い摩耗するので プーリーが出なくなったら困ってしまいますねー。

幸いベアリング交換はできたので交換し、プーリーは再使用となりました。