冷却水 LLC交換のススメ

2020/12/26

こちらはローターハウジングの冷却水水路部分が、異物で詰まってしまってる状態です。

きっとかなり長い年月 冷却水を交換していなかったのではないでしょうか。

なぜこのような状態になってしまったか というと...

冷却水内部では、圧力変化等により小さな気泡が発生します。

その気泡が再び溶け込み消滅することなく、一気に破裂する時の凄まじい衝撃エネルギーにより、金属などの表面が削り取られるキャビテーションエロージョンと言われる現象が起きます。

キャビテーションエロージョンによって、エンジン内部から削り取られた金属片が蓄積して、このように水路が詰まってしまったものと思われます。

洗浄後です。

水路が侵食し腐食しています。

冷却水の成分として、サビを防ぐ防食剤や、気泡を消し冷却効率を高める消泡剤などが含まれていますが、長期の使用により、それらの成分はどんどん劣化していくので、冷却水の性能も低下していきます。

こちらは水路横、ちょうどスクウェアリングが乗るところが、電食してる様子です。

簡単に言うと、電気による腐食のことです。

こちらも水交換を疎かにしてしまったせいで腐食してしまい、オイルと水が混ざってしまって水食いエンジンとなってしまいました。

ということで、冷却水交換、エアー抜き、こまめにやりましょうsmiley

ちなみに、希釈タイプの冷却水の場合、当社では精製水を使用していますが、水道水や井戸水、ミネラルウォーターなどは絶対に使用してはいけません。

水道水等には、カリウム、ナトリウム、塩素などが混入しているので、エンジン内部にサビが発生する可能性があり、電食に繋がるという逆効果になってしまいます。

ロータリーエンジンは、鉄のハウジングとアルミのハウジングの異なる2種の金属が接合するエンジンなので、そこに電位差が生まれ電食が起こります。

なのでレシプロエンジンに比べて水管理が大事になってくるのです。

オイル交換ばかりでなく、まめな水交換でエンジンの寿命を延ばしましょうlaugh